【NY留学の現実】英語力ゼロで渡米した私のご飯が「スニッカーズ」だけになった理由
こんにちは、黒野ジミーです。

留学に行きたいけれど、英語が話せなくて現地で生活できるか不安……。特に食事とか、ちゃんと注文できるのかな?
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、留学生活において食事は最大の死活問題です。
言葉が通じない恐怖から、せっかくの留学生活が「引きこもり状態」になってしまうことも珍しくありません。
今回は、私の情けない失敗談を通して、あなたが現地で空腹と孤独に泣かないための生存戦略をお伝えします。


【実録】NY留学、最初の壁は「英語」ではなく「食」だった
NY留学と聞けば、お洒落なカフェでベーグルを片手に……なんてキラキラした光景を想像するかもしれません。
しかし、2002年当時の私を待っていた現実は、あまりに過酷な「食のサバイバル」でした。
まず直面したのは、「言葉が通じない=食べ物が買えない」という、単純ながらも重い事実です。
単語すらおぼつかない私にとって、現地のレストランは難攻不落の要塞。
注文の仕方も、チップの払い方も、店員さんに話しかけられた時の返しも、何もかもが分かりません。
結局、私が唯一足を運べたのは、一言も発さずに買い物ができる寮の前にあったスーパーマーケットだけでした。
カゴに入れたのは、調理がいらないシリアル、牛乳、バナナ、そして日本でも見慣れたスニッカーズ。
「スーパーマーケットならレジでバーコードをピッとしてもらうだけだ」
選択肢が少ない中で選んだ食材が、私のNYでの最初の主食になりました。
現代のように、スマホで周辺の美味しい店を検索してメニューを予習したり、翻訳アプリで意思疎通したりすることもできません。
当時のNYは、今よりもずっと不便で、不親切な場所に感じられました。
これから留学を考えている皆さんに、経験者の視点から伝えたいことがあります。
それは、「食べたいものが食べられない」というストレスは、お腹が空く以上に、あなたの精神をガリガリと削っていくということです。
唯一の救いだったチキンオーバーライスとの出会い

そんな過酷な食生活の中で、唯一まともな食事にありつけたのは、語学学校がある日のランチタイムでした。
理由はシンプル。クラスメイトと一緒に買いに行くことができたからです。
今でも鮮明に覚えているのは、学校近くのベンダー(屋台)で初めて食べた「チキンオーバーライス」の衝撃です。
ターメリックライスの鮮やかな黄色、スパイシーなチキンの香り、そして全体をまとめる真っ白なホワイトソース……。
当時の私にとって、この一皿は単なる食事ではなく、1日の生命線でした。
朝はシリアル、夜は慣れない環境からの激しい頭痛で食欲ゼロ。
私の体は、この昼食だけで維持されていたといっても過言ではありません。
しかし、ここで一つの疑問が浮かびます。「そんなに美味しいなら、一人で買いに行けばいいじゃないか」と。
実は、それができなかったのです。
ニューヨークの屋台は、カスタマイズができます。 「ライスは少なめ」「野菜は多め」「ホワイトソースはたっぷり、ホットソースは抜きで」など。
現地の人たちがリズミカルに注文を交わす中、英語が話せない私は、その輪に入る勇気が持てませんでした。
「何も言わなければ普通のが出てくるはず」と分かっていても、店員さんに「Source?(ソースは?)」と聞かれた瞬間に頭が真っ白になるのが怖かったのです。
もし今、あなたが「現地に行けばなんとかなる」と思っているなら、少しだけ立ち止まって想像してみてください。
お腹が空いているのに、注文の仕方が分からなくて屋台の前を素通りする切なさを。
【失敗から学ぶ】留学前に必ず確認すべき「住まい」と「周辺」のチェック
私がNYの寮の自室でスニッカーズをかじりながら痛感したのは、「住む場所が決まっていること」と「生活ができること」は別物だという事実でした。
当時の私は、語学学校に寮がある。それだけで安心してしまっていました。
しかし、実際に住んでみて初めて気づいたのです。
その寮に「自由に使えるキッチンがあるのか」「自分専用の冷蔵庫はあるのか」、そして「周辺にどんな店があるのか」を全く把握していなかったことに。
もし、今の私が留学前に戻れるなら、以下の3点を確認します。
これから留学する皆さんも、必ず出発前にチェックしてください。
1.「自炊環境」はどうか
寮生活の場合、キッチンが共有であることは珍しくありません。
しかし、当時の私のように英語が話せないと、共有スペースで他国の学生と鉢合わせるのが怖くて、キッチンに近づくことすらできなくなります。
「電子レンジはあるか?」「部屋に自分専用の小さな冷蔵庫はあるか?」など自分が使うであろう設備の有無を確認しましょう。
これがあるだけで、スーパーで買った惣菜や飲み物をストックでき、食生活の自由度が劇的に上がります。
2.Googleマップで周辺のチェック
現代の皆さんには、Googleマップという最強の武器があります。
寮の周辺をストリートビューで歩いてみてください。
私が通ったスーパーのように「自分で商品を棚から取るスタイル」の店がどこにあるかを確認しておきましょう。
一方で、デリ(コンビニ)やカフェは、注文のハードルが高い対面式が多いです。
あらかじめストリートビューで店内の様子やメニュー看板を覗いておくだけで、現地でのパニックを未然に防げます。
3.「ホームステイ=食の安心」という思い込みを捨てる
私は寮でしたが、友人の中にはホームステイで苦労している人もいました。
ホストファミリーが毎日豪華な食事を出してくれるとは限りません。夜は各自でという家庭も多いです。
寮であれホームステイであれ、「自分一人で食料を調達するスキル」は必須なのです。
留学の成否は、到着してからの1週間、いかにストレスなく「食べて、寝る」ことができるかにかかっています。
「エージェントが言っていたから大丈夫」と丸投げせず、自分自身の手で、あなたが生活する半径500メートルを徹底的に調べ上げてください。
その数時間の事前リサーチが、現地での「絶望の2週間」を「ワクワクする2週間」に変えてくれるはずです。
現代ならこうする!挫折を防ぐ「オンライン英会話」と「翻訳ツール」
もし2002年のあの時、私のポケットにスマートフォンがあったなら。
そして、日本にいる間にオンライン英会話に触れていたなら。
私のNY生活は、スニッカーズの味ではなく、もっと彩り豊かな現地の味で満たされていたはずです。
現代の留学生には、私のような「注文が怖くて店に入れない」という絶望を味わってほしくありません。
今の時代だからこそできる、「食の挫折」を防ぐ武器を使い倒しましょう。
1.オンライン英会話で「注文のしかた」を体に叩き込む
多くの人が留学前に文法や単語を必死に勉強しますが、実は現地で一番必要なのは「特定のシチュエーションでの瞬発力」です。
オンライン英会話を「ただのお喋り」で終わらせてはいけません。
講師にこうリクエストしてください。
「今日はNYの屋台でチキンオーバーライスを注文する練習をしたい。店員になりきって、矢継ぎ早に質問を飛ばしてくれ!」と。
「Source?(ソースは?)」「White or Red?(白か赤か?)」「For here or To go?(ここで食べるか持ち帰りか?)」 これらのフレーズを、頭で考える前に口が動くレベルまでシミュレーションしておく。
これだけで、現地でのパニックは9割防げます。
2.翻訳アプリと「画像検索」を盾にする
今の時代、言葉が完璧である必要はありません。
Google翻訳の「リアルタイムカメラ翻訳」を使えば、暗号のように見えた英語のメニューも一瞬で日本語になります。
また、どうしても伝えられない時は、スマホで食べたい料理の画像を見せて「This one, please.」と言うだけで十分です。
2002年の私は、自分の発音が通じないことを恐れて口を閉ざしてしまいました。
しかし、現代には視覚で伝えるという方法があります。
ツールを「恥ずかしいもの」と思わず、むしろ「コミュニケーションを円滑にする相棒」として使いこなしてください。
3.電子辞書やオフライン環境への備え
ただし、スマホの充電切れや電波障害には注意が必要です。
私は当時、電子辞書が唯一の頼りでしたが、今の電子辞書はより高性能です。
万が一のオフライン環境でも、サッと単語を調べられる安心感は、あなたの心の支えになります。
準備とは、単に知識を蓄えることではありません。「現地でパニックにならないための予行演習」です。
現代の便利なツールを賢く使い、私のような苦労をスキップして、初日から美味しいNYを堪能してください。
まとめ|あなたの「留学」を美味しい思い出にするために
当時の私に決定的に欠けていたのは、英語の知識ではなく「現地での生活を具体的にイメージする力」でした。
今回の私の失敗談は、極端な例に聞こえるかもしれません。
しかし、言葉が通じない異国の地では、「お腹が空いたから、何か食べる」という日常の動作ひとつが、時として心折れるほどの大きなハードルに変わります。
留学生活を成功させるカギは、到着してからの数日間をいかに低空飛行でもいいから安定して過ごせるか、にかかっています。
私のスニッカーズ生活は、準備不足が招いた苦い記憶ですが、今のあなたにはそれを回避できる強力なツールと情報が揃っています。
しっかりとした「生活の準備」を整えて、不安をワクワクに変えていきましょう。
美味しいものを食べて、笑って過ごす。そんな当たり前で最高の留学生活が、あなたを待っています。
