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【簡単に学べる】ROEの内容、目安を分かりやすく理解しよう!

皆さん、良い投資ライフを送ってますか?

こんにちは、黒野ジミーです。

今回は、財務指標の1つであるROEについて初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

企業の収益性や健全性を判断するための指標として活用されるため、投資家にとっては非常に重要な指標とされています。

ではさっそく、始めていきましょう!

【結論】ROEの目安は10%前後

業種や経営状況、企業の成長段階によって変わりますが、一般的にROEの目安は8〜10%前後と言われています。15%以上であれば高いROEとなります。

しかし単にROEが高いからその企業が投資対象かと言うと単純に判断できず、その他の指標も合わせて総合的に判断していくことが必要です。

まずはROEの基礎から勉強していきましょう。

ROEとは何か?

ROEとは「Return On Equity」の略で、日本語では「自己資本利益率」

または「株主資本利益率」と表されます。ちなみにEquityが資本という意味です。

計算式は以下の通りです。

当期純利益とは、企業のある期間(通常は1年)の売上高から経費や税金などを差し引いた後の利益のことです。

自己資本とは、株主が出資したお金のことで返済義務のない資産を指します。

つまりROEとは、株主からの投資をどれだけ効率的に活用し、利益を生み出しているかを示す指標です。

ROAも同時に理解しよう

ROEと似た指標でROAがあります。ROAとは「Return On Assets」の略で、日本語では「総資産利益率」と表されます。Assetが資産という意味です。

計算式は下記の通りです。

総資産とは、自己資本に銀行からの借入金など(他人資本)の負債をたした合計額のことです。

つまりROAとは、企業が持つすべての資産を使い、どれだけ効率的に利益を生み出しているか示す指標です。

ROEとROAを組み合わせて判断

ROEとROAの両方を活用することで、企業の経営状況や安定性をより総合的に評価することができます。

なぜかと言うと、自己資本を減らし他人資本を増やすことによりROEを高く見せることが可能です。借金である他人資本が多くあり、経営状況的に安全ではない可能性があります。

逆に、自己資本を増やし他人資本を減らすことによりROEは低くなりますが、ROAを高く見せることが可能です。他人資本が少なく経営状況的に安全ではありますが、自己資本をうまく活用できていないと捉えることもできます。

ROEとROAの数字を見るだけではなく、その中身も合わせて確認することがより重要となっていくのです。

目安は10%前後

一般的にROEの目安は10%前後と言われており、10%前後であればその企業は比較的健全な収益性を持っているとみなされます。

ただし業種や経済状況により目安が異なるため、他の企業や業界平均と比較して判断することをオススメします。

ROEを高める方法

①収益性の向上

利益を増やすことが最も直接的な方法です。売上高を増やしたり、コストを削減したりして純利益を増やします。

②資本効率性の向上

資本を効果的に運用することで、ROEを高めることができます。例えば、効率的な資産管理や在庫管理、キャッシュフローの最適化を行います。

③他人資本の適切な管理

適切な負債の管理により、ROEを向上させることができます。ただし、負債を過度に増やすとリスクが高まるため、バランスを保つことが重要です。

④自己資本の最適な活用

株主からの資金を適切に活用し、収益性を向上させることが重要です。投資や事業展開などに自己資本を効果的に活用することで、ROEを高めることができます。

まとめ

ROEは、自己資本である株主が出資したお金をどれだけうまく活用し、どれだけ利益を上げられたかを示す財務指標です。企業の安定性や収益性の把握にも繋がります。

目安は10%前後です。しかし、業種や企業の状況により適切なROEの目安は変わります。同業他社や過去の企業のROEと比較し、総合的な分析を行うことが重要です。

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